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作業用地を拡張中

 工事現場は思ったより広かった。いや、むしろ長かったと表現する方がより的確か。道路沿いに間口50~60mほど、山に向かって奥行き10mほどが囲われていた。掲示を見ると、施工者であるJV(共同企業体)を構成する大成建設、名工建設、銭高組のほか、発注者の東海旅客鉄道(JR東海)、早川町に本社を置く保坂建設と、計5つの社名が確認できる。工事名は「中部山岳地区早川町内 水平ボーリング用作業坑掘削」だ。

 JR東海は以前から、周辺で垂直ボーリング調査や既設導水路トンネルの施工履歴調査を進めてきた。2008年2月28日に掘削を始めた水平ボーリング調査は、最終的な確認という位置づけだ。現場の南側部分で実施していた。国交省が求めた規模を越えて山の奥まで水平ボーリングを進めることで、トンネルをより効率的・経済的に施工できるよう備える。そのためには新たに作業坑を掘削する必要がある。作業坑は内空断面積が30m2、延長が2km、NATM(ナトム)工法で築く。

 訪問時には、ショベルカーで北側部分の山の斜面を削っていた。作業坑を掘るためには掘削機や泥水処理システムなどを設置する必要がある。その場所を確保するために、地面をならしているところだった。ひと通りの準備を終えるのに、あと3~4カ月ほどかかるらしい。

 工事に従事しているのは12~13人。作業所の建物は身延町下部にあり、自動車で40分ほどかけて現場に出向いてきている。移動を楽にするために、近くの集落で物件を探しているとのことだ。

リニア新幹線の水平ボーリング調査・山梨県早川町
南北に長い現場の南側部分を見たところ。10月22日付で国交省に提出した報告書のための水平ボーリング調査は、この付近で行われていた (写真:ケンプラッツ)
リニア新幹線の水平ボーリング調査・山梨県早川町
現場の中央部分を見たところ (写真:ケンプラッツ)
リニア新幹線の水平ボーリング調査・山梨県早川町
現場の北側部分を見たところ (写真:ケンプラッツ)
リニア新幹線の水平ボーリング調査・山梨県早川町
工事の様子。山の斜面を削って整地している (写真:ケンプラッツ)
リニア新幹線の水平ボーリング調査・山梨県早川町
ゲートの中の様子 (写真:ケンプラッツ)
リニア新幹線の水平ボーリング調査・山梨県早川町
工事に関係する5社が確認できる掲示 (写真:ケンプラッツ)

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