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 私にとっては今年初めての「ケンセツ的視点」なので、何か元気の出る話を書きたいとあれこれ思案したものの、なかなか素材が見つからない。何かないかと苦し紛れに2008年の手帳を見返していたら、年初にメモした「2008年にやらないこと」というなぐり書きが目に留まった。

赤色のペンで3項目。
(1)10年後の日本にとってマイナスと思うことはやらない
(2)責任逃れのための社内調整はやらない
(3)できないことをあいまいにしない――と書いてあった。

 なかなかいいことを書いているじゃないかと思ったものの、昨年1年間を振り返ると、実行できていたかどうか、甚だ疑わしい。改めて2009年の手帳に「2009年にやらないこと」と改題して同じ項目を書き写した。

 話は変わるが、日経ホームビルダーで毎年、恒例にしている「住宅会社全国調査」の2009年のテーマを「限定戦略」に決めた。昨年来、多くの住宅会社が苦しむなか、営業エリアや建設棟数や材料をあえて絞る経営方針で好業績を残している会社が目に付く。そんな住宅会社の取り組みを紹介する企画だ。

 これは「やらないことを決めて実行している」例かもしれない。やらないことを決めるのは簡単だが、それを貫くのは難しい。特に経営環境に変調をきたしているときほどそうだ。それだけに実行できれば、「流されない」「おたおたしない」「経営資源を集中できる」「研ぎ澄まされる」などの利点がある。自然体で自社の強みを打ち出すことにもなる。不況のときこそ大事なキーワードのひとつかもしれない。

 1年後、なんだかんだと苦しいことはあったが、いい年だったと振り返ることのできる2009年にしたい。もう1月も終わりですが、よい年になりますようにお祈り申し上げます。