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限界の行動範囲は5m?

 落ちていたゴミで邪魔になりそうなものを移動させてから、基礎の床面に点検メカを置いた。小型のLEDライトがほどよく暗闇を照らし出す。無線カメラが映し出す映像も、パソコンで確認できた。進む方向が明るく照らし出されるので、操縦に困ることはなさそうだ。

 コントローラーを操作し、いざ発進。点検メカは軽いモーター音を響かせながら床下を軽快に進んでいった。途中、動きを止めて、砲台を左右に振ってみる。砲台に設置したカメラがその向きを変えた先の様子を捉えた。床下収納庫の口からのぞいただけでは見えなかった、基礎の死角部分を確認。パソコンに映し出される映像を見る限りでは、蟻道や漏水といった問題箇所は発見できなかった。

床下収納庫の口から、点検メカを入れている様子。白い板のようなものは、収納ボックスを支える金属製の台。これを取り外さないと、人が床下にもぐるのは難しそうだ(写真:安井功)
床下収納庫の口から、点検メカを入れている様子。白い板のようなものは、収納ボックスを支える金属製の台。これを取り外さないと、人が床下にもぐるのは難しそうだ(写真:安井功)
カメラのストロボを使用しないで撮影した様子。点検メカに装着したLEDライトが床下の暗闇を明るく照らし出しているのが分かる(写真:安井功)
カメラのストロボを使用しないで撮影した様子。点検メカに装着したLEDライトが床下の暗闇を明るく照らし出しているのが分かる(写真:安井功)

 さらに奥に進んでみた。だが、あちらこちらで基礎の立ち上がり部が壁となり、点検メカの進路を妨げた。床下は、1階の室内よりも狭い範囲で袋小路状態になっていた。建物の構造上、このような基礎の形になっているのか、建てたハウスメーカーの仕様としてこのようなつくりになっているのか分からないが、現状は確認できた。

 うろうろと動き回っていたところ、突然動かなくなった点検メカ。どうやら心配していたことが起こったようだ。基礎は鉄筋とコンクリートの塊。ラジコンを操縦するための電波を遮ってしまったと考えられる。見通しがよい場所を狙って進んでいたとはいえ、おもちゃのラジコンにとっては床下の環境は厳かったようだ。

 立ち往生した場所は、点検メカを投入した床下収納庫の口から距離にして4~5mの位置。テスト走行はここで終了ということにした。念のために本体に取り付けておいたロープが役に立った。ロープを引っ張って近くまでたぐり寄せてから、再びコントローラーで操縦し帰還。その後は、立ち往生した場所をめやすに操作することにして、他の場所を確認して回った。点検メカで調べた範囲では、蟻道や漏水は見つからなかった。

点検メカが床下の奥まで進んでいる様子。オレンジ色のロープは、点検メカに結びつけた、緊急用のもの。コントローラーの電波が届かず、床下で立ち往生した際に、このロープを引っ張って回収する(写真:安井功)
点検メカが床下の奥まで進んでいる様子。オレンジ色のロープは、点検メカに結びつけた、緊急用のもの。コントローラーの電波が届かず、床下で立ち往生した際に、このロープを引っ張って回収する(写真:安井功)

床下収納庫の口から、点検メカを操作して動き回る様子(動画:安井功)

点検メカに取り付けたカメラで撮影した床下の様子(動画:安井功)