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延べ面積ではなく階面積を確保

 このテナントビルは、清水建設が設計・施工・事業者を兼ねている。事業者としての意向がストレートに設計に伝わった建物だといえる。

 例えば、公開空地を確保して容積率を積み増しする方式を避け、本来の容積率で計画した。これは「延べ面積の広さではなく、立地にふさわしい階面積の確保を優先した」(新井田副部長)ためだ。

 みなとみらい21地区にはIT関連企業が集まる。コールセンターなど1フロアに広い面積を求めるIT関連企業の需要に対応するには、階面積が小さくなる超高層ビルより、各階が広い中高層オフィスのほうが競争力を高められると考えた結果だ。

 床面積に対し表面積が小さいビル形状は、省エネルギー効率も高い。現実的な方策を積み重ねた横浜アイマークプレイスは、テナントビルにおける環境配慮の1つの方向性を示している。

「横浜アイマークプレイス」の建築概要

  • 主用途:事務所
  • 所在地:横浜市西区
  • 敷地面積:1万1184m2
  • 延べ面積:9万7248m2
  • 構造:S造・免震構造
  • 階数:地上14階
  • 設計・施工:清水建設
  • 竣工:2014年3月(14年5月開業)
  • 総事業費:約300億円
  • 基準1次エネルギー消費量:1億3240万5941 MJ/年
  • 設計1次エネルギー消費量:8399万8899 MJ/年
  • PAL値:205.5 MJ/年m2
  • ERR値:36.6%