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居住者の行動を促す仕掛け

 創エネ設備を導入するだけでなく、居住者による自発的な省エネ行動を促進する施策も取り入れた。

 具体的には、クラウド型HEMSによって電気の使用状況をパソコンやスマートフォンで確認できるようにした。同時に、宅内設置装置「エナジーオーブ」が、室内の温湿度や照度を計測して光の色の変化によって居住者に知らせ、エアコンや照明の最適な使用を促す。インセンティブとして、省エネ行動に応じて、東急ストアでの「買い物優待」が付与される仕組みも導入。共用部やマンション全体のエネルギー使用状況は、共用ラウンジのディスプレーで常に確認できる(図2)。

図2 エネファーム以外にも省エネの工夫が各所に
(1)パッシブ設計の手法も採用した。南側にサンルームを設けて夏季の日射を遮蔽する (2)マンション用エネファームを大きめのメーターボックスに設置 (3)エネルギーをICTでコントロール (4)室内の気温・湿度・照度を感知する「エナジーオーブ」。光の色で室内の状況を知らせる (5)HEMS画面はスマートフォンからも確認できる(写真・資料:東急不動産)
(1)パッシブ設計の手法も採用した。南側にサンルームを設けて夏季の日射を遮蔽する (2)マンション用エネファームを大きめのメーターボックスに設置 (3)エネルギーをICTでコントロール (4)室内の気温・湿度・照度を感知する「エナジーオーブ」。光の色で室内の状況を知らせる (5)HEMS画面はスマートフォンからも確認できる(写真・資料:東急不動産)

 さらに、居住者による省CO2コミュニティーを立ち上げ、東急グループのシンクタンクである東急住生活研究所が、省エネ診断やアドバイスを通じて活動をサポートする。加入者によるCO2削減量を国の排出権取り引きスキーム「J-クレジット」に登録・売却して年間90万~100万円の収入を見込んでおり、コミュニティーの運営費用はこれで賄う計画だ。

「ブランズシティ品川勝島」の建築概要

  • 所在地:東京都品川区
  • 地域・地区:都市計画区域(市街化区域)、準工業地域・準防火地域
  • 敷地面積:7957.62m2
  • 建築面積:3191.41m2
  • 延べ面積:3万6381.94m2
  • 構造・階数:RC造一部S造地下1階地上18階建て
  • 設計者:日建ハウジングシステム
  • 施工者:大豊建設
  • 竣工:2015年7月下旬(予定)
  • 戸数:356戸(分譲は335戸)
  • 専有面積は71.01~90.23m2(予定)、予定価格は3800万円台~6900万円台

主な環境配慮仕様と設備

    設備
  • 暖房:TES温水式床暖房(ノーリツ)、冷房:なし
  • 換気:浴室暖房乾燥機(ノーリツ)
  • 給湯:エネファーム(パナソニック)
  • 照明:住戸はLEDダウンライト
  • 断熱材
  • 妻側外壁内断熱:硬質ウレタンフォームA種1 40~60mm、外壁折り返し断熱:天井・床 硬質ウレタンフォームA種1 25mm、2階床下断熱:A種押し出し法ポリスチレンフォーム3種 45~150mm
  • 開口部:不二サッシ FNS-70シリーズ 複層ガラス

低炭素住宅のデータ

  • 省エネルギー基準地域区分 6地域
  • その他の低炭素化に資する措置 タンク式洗い落とし節水II型便器、コンクリート水セメント比50%以下、コンクリートかぶり厚、ダブル配筋
  • 外皮平均熱貫流率UA値(W/m2K)0.69~0.87
  • 平均日射熱取得率ηA値 0.8~2.0
  • 1次エネルギー消費量(GJ/年) 50.4~66.3