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東北面の断熱層を増強

 ケント・ハウスは、札幌を中心に年間着工棟数約30棟の安定した受注を近年維持している。同社が顧客に提案する標準的な断熱設計の仕様は、壁面は経年劣化の少ないグラスウールの繊維系断熱材105mm+同付加断熱25mm、床は基礎断熱130mm、天井は繊維系断熱材吹き込み300mm。開口部は断熱性能最高ランクのガラス+樹脂サッシの採用だ。

 「胡桃の家」は基本的にこの仕様に準じて設計され、大開口部からの熱損失を考慮して、北面の断熱層を20mm厚い150mmに変更。また東面の壁面を構造的に増強した分を断熱に活用、合計255mmの断熱層を確保した。これらにより、外皮平均熱貫流率は地域区分1および2地域の基準値0.46W/m2Kに対して0.44W/m2Kを実現。標準仕様から東北面の断熱層を見直すことで低炭素住宅の基準をクリアした。

 また、北面は換気目的の最小限の開口にとどめ、採光が期待できる中庭に面した南面に開口を集中させている(図1)。「胡桃の家」の大開口には既成の樹脂サッシで対応できないため、同社の標準仕様ではなく特例でアルミ樹脂複合サッシを使った。併せてコールドドラフトを抑えるラジエーター暖房を開口部側床下に仕込んでいる。

図1  「胡桃の家」1階平面図
中庭(テラス)に対して開放的な空間設計。開口部はアルミ樹脂複合サッシにLow-Eガラスを組み合わせた(資料:ケント・ハウス)
中庭(テラス)に対して開放的な空間設計。開口部はアルミ樹脂複合サッシにLow-Eガラスを組み合わせた(資料:ケント・ハウス)

 省エネ設備に関しては、温水暖房用パネルラジエーター、高効率ガス給湯器、LED照明などで1次エネルギー消費量を基準値の約83%に抑えた。さらに節水対策と木造住宅の選択項目を満たし、低炭素住宅認定を受けた。