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超高齢化社会に対応するプラン

 間取りの面では、使用していなかった1階の個室を建て主夫妻の寝室とし、2階の寝室をプライベートギャラリーとすることで、2階を建て主夫妻と近隣住民、友人との交流の場に活用。建て主が心身ともに健やかに暮らせるリノベーションプランになっている(図2)。

図2  性能を高めると同時にライフスタイルの提案も行った
(資料:小渡建築設計室)
(資料:小渡建築設計室)

 計画に当たっては、横浜国立大学大学院イノベーション研究院の深井一夫准教授、吉田聡准教授にも相談し、改修前のK邸の1階、2階それぞれで2013年8月と12月に温度・湿度を測定。その結果、屋根の断熱性を高める、西日を遮る工夫をする、通風を確保するといった改修案を導き出した。熱損失係数(Q値)は2.75W/m2K、夏期日射取得係数(μ値)は0.07となった。「既存部分の換気扇を熱交換型換気扇に替えれば次世代省エネルギー基準をクリアできる」(小渡代表)

 改修後の2014年8月と12月にも測定を計画しており、温熱環境の改修効果を比較検討する予定だ。温熱環境の改善の程度を確認しながら、ルーバー塀や植栽などで西日の遮蔽を強化することも想定している。

 「超高齢化社会を見据え、高齢となった建て主が住み慣れた自宅で安全、安心、快適に暮らし続けるようにするためのエコリノベーションは今後、需要が高まるはず」と小渡代表は話す。

「K邸」の建築概要

  • 所在地:神奈川県横浜市
  • 地域・地区:第一種中高層住居専用地域
  • 敷地面積:153.50m2
  • 建築面積:74.68m2
  • 延べ面積:100.35m2
  • 構造・階数:在来軸組工法、地上2階建て
  • 設計者:小渡建築設計室
  • 施工者:カワグチ
  • 竣工:2014年4月

主な環境配慮仕様と設備

設備
  • 冷暖房:温水式床暖房
  • 給湯:高効率ガス給湯システム「エコジョーズ」(東京 ガス)
  • 照明:LED(新設箇所のみ、東芝ライテック)
  • HEMS:(パナソニック)
断熱材
  • 屋根・外壁・床下:発泡ウレタン断熱材「アクアフォーム」t=屋根160mm、 壁・床75mm
開口部
  • 外窓:アルミ樹脂複合サッシ「防火サッシF型」(三協立山)