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躯体への留め付け、一切禁止

 対応に苦慮するのが、管理規約で「躯体への穴開けや打ち込みは一切禁止」とされているケースだ。あるリノベーション会社の役員は、次のように話す。

 「躯体への打ち込みなどが禁じられると、壁下地や天井下地などを変更するといった大掛かりな間取り変更などがやりにくくなる。おそらく、リノベーションの工事で躯体に関するトラブルが以前にあり、管理組合がこうした規約を加えたのだろう。しかし、あまりにも強く禁止するような規約があると、リノベーションが困難なマンションとして人気が下がってしまうのではないか」

 ストック活用が重要視され、国は中古住宅の流通促進に取り組んでいる。これまで新築住宅の設計しか手掛けていなかった建築設計者や施工者が、リノベーションに関わる機会も増えるだろう。その際は、リノベーションならではの設計・施工前の留意点を確認しておく必要がありそうだ。

日経アーキテクチュア10月10日号では、建築設計者の皆さんが直面した近隣トラブルの具体事例を詳述する記事を掲載予定です。その企画に当たって、近隣トラブルに関する緊急アンケート調査を実施いたします。是非、ご協力ください。アンケートは[こちら]から。