PR

 内田洋行は12月9日、照明や空調など個別の設備管理システムを統合し、タブレット端末で管理情報のモニタリングや操作を可能にするビル設備中央制御ソリューションを販売開始すると発表した。入居者自身がフロア別やエリア別に、各種設備を簡単にきめ細かく管理できるようになる。

 以下は発表資料。


内田洋行、ビル設備の中央制御ソリューションを展開
~オープンプロトコルとIPネットワークにより、多様な設備管理システムを統合~

 株式会社内田洋行(本社:東京都中央区、代表取締役:柏原 孝、以下内田洋行)は、照明、空調などの設備管理システムをIP(※1)ネットワークで接続することで、タブレットなど1つの端末から全ての管理情報のモニタリングや操作を可能とする、新たな中央制御ソリューションを発売開始します。これは、設備管理システムの統合化するもので、内田洋行では、オフィス・教育施設・物流施設などのほか、工場・医療介護施設・商業施設などを対象に、事業展開をいたします。

設備管理システムの統合で入居者による管理・操作を実現

 近年は、環境・エネルギー資源の保全やスマートシティ構想などから、省エネや低炭素化に向けて社会的関心が高まっており、オフィスビルや店舗においては、主要都市圏の再開発による延床面積の増加とともに、LED照明やビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)など省エネソリューションの導入が進んでいます。

 しかしながら、省エネソリューションが導入されるオフィスや各種施設においては、照明システム、BEMSのほか、空調システムや防災・防犯といったセキュリティシステムなど、多様でかつ専門性の高いシステムがそれぞれ個別に導入される傾向にありました。そのため、管理業務の煩雑化を抑制することや異なるシステムを同一のインターフェースで操作することなど、施設設備を制御するシステムの利便性向上が求められております。特にテナントビルやオフィスビルにおいては、入居者自身がフロア別やエリア別にシステムを管理する必要性も生じるため、汎用性と操作性の高いタブレット端末などを用いて、様々な設備管理システムの情報を簡単にモニターしたり、操作することに期待が寄せられていました。

 このような背景から、内田洋行では、施設内に散在する個別の設備管理システムの情報を、複数のオープンプロトコル(※2)に対応した制御サーバを介してIPネットワーク上に統合することにより、無線LANなどを経由してタブレット端末などからすべての設備管理システムの情報にアクセスしたり、操作することを可能とする、中央制御システムのインテグレーション事業の展開を行います。

 尚、この中央制御システムは、内田洋行が2011年4月より発売したビルマネジメントシステム(BEMS)「EnerSense(エネルセンス)」の拡張版として販売を開始いたします。

オープンプロトコルによるIPネットワーク上でのシステム統合

 内田洋行の中央制御システム「EnerSense(エネルセンス)」(拡張版)は、従来のBEMS機能に加えて、オープンプロトコルを採用した各種設備システムのデータを統合監視するための中央制御サーバと、無線対応型のコントローラーで各種センサーと連動する空調・照明の制御システムで構成されます。

 中でも、統合監視する中央制御サーバの構築によって、国際標準化された通信プロトコルに対応したデータ形式であればすべてIPネットワークで収集するほか、それらをタブレット端末などから一元的に閲覧したり、操作することを可能とします。

 内田洋行は、これら中央制御サーバの構築、各種データの連携、タブレット端末などから直観的な閲覧操作を実現するためのシステムインテグレーションを行います。詳細は、以下の通りです。

(1)オープンプロトコルによるIPネットワーク上でのシステム統合
  • 中央制御サーバにオープンプロトコルの採用
    中央制御システム「EnerSense(エネルセンス)」(拡張版)は、ネットワーク接続を制御するサーバアプリケーションにオープンプロトコルを採用しています。そのため、主に独自のプロトコルによって構成されることの多かった各種設備のデータも、中央制御サーバですべて統合され、オフィス内の業務用PCなどを接続する既設のIPネットワークで統合します。特殊なハードウェアなどを組み込んでデータ変換を行ったり、専用の回線を敷設することなく、よりスリムな制御システムの構築を実現します。
  • IPネットワークによる設備管理システムの統合
    各種施設の管理システムを統合化した中央制御システムは、監視カメラなどのセキュリティシステムなど、IPネットワークに接続されている既設のシステムもあわせて統合することが可能です。
  • 入居者・利用者による制御システム情報の閲覧・操作
    中央制御サーバで統合された各種システムは、IPネットワークの無線LANを介して、タブレット端末やPCなどから、統合された設備情報を閲覧したり、電源のON/OFFやさまざまな操作を可能とします。そのため、専門の管理者だけではなく、入居者・利用者の方においても、テナント別、エリア別にきめ細かい運用管理や操作が行えます。

(2)空調・照明の制御にバッテリーレス・配線不要のスイッチとセンサーデバイスを採用

 空調・照明の制御には、バッテリーレスで配線不要の無線対応型のコントローラーと各種センサーとを連動させたシステム構築を行います。これによって、例えば、温度管理や湿度管理などを行うセンサーデバイスを適切な場所に設置して管理することができるほか、機器間の配線を大幅に削減することができます。これらセンサーデバイス類は無線通信のプロトコルとしてオープンプロトコルに対応した「EnOcean(エンオーシャン)」(※3)を採用しており、動作や微弱な光などの小さなエネルギーで通信を行う事が可能なため、メンテナンスフリーで安定した運用を可能にします。

システム構成イメージ
システム構成イメージ

大和ハウス工業 マルチテナント物流センター「DPL相模原」にて実証実験開始

 内田洋行は、大和ハウス工業株式会社(本社:大阪府北区、代表取締役社長:大野直竹、以下大和ハウス工業)のマルチテナント物流センター「DPL相模原」(住所:神奈川県相模原市、竣工:平成25年12月)において、大和ハウス工業と内田洋行が「EnerSense(エネルセンス)」(拡張版)をベースに協同開発したスマートマネジメントシステム「D-LEMS(ディーレムス)」を導入しまして、平成25年12月24日より、省エネ効果や施設管理業務の効率化についての実証実験を協同で行ってまいります。

大和ハウス工業 マルチテナント物流センター「DPL相模原」
大和ハウス工業 マルチテナント物流センター「DPL相模原」

 尚、実証実験の内容は、主にテナント毎のエネルギー使用量の可視化、温湿度センサーによる庫内環境の適正化、空調、照明、換気など施設内設備をタブレットPC上で統合管理・操作するなど、省エネ、快適性、運用省力化の効果を予定しています。

※1 インターネットやイントラネットで使われる標準的な通信プロトコル(通信規格)

※2 国際標準化された通信プロトコル(通信規格)

※3 独EnOcean社が開発した無線通信プロトコル(通信規格)でEnOceanAllianceにより国際標準化されている。自然界のごく小さなエネルギー(動作、光、温度差など)を電力に変換し、この電力を用いて情報を無線で伝送するのが特徴。

・内田洋行のプレスリリースはこちら