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日吉駅付近、東横線を止めずに高架受け替え

 新綱島から東急東横線・目黒線の日吉駅までは約2.2km。このうち、日吉駅付近の約600mほどが地表区間、ほかは地下区間となる。新綱島─日吉の「綱島トンネル」は大半の区間で東急東横線高架沿いを通るため、高架橋の基礎を避けて両側の側道の下に単線トンネルを2本並べた形となる。

 シールド機は新綱島駅の東端からまず1本のトンネルを掘り進む。日吉駅の西約600mほどに位置する東横線の「日吉第三架道橋」付近に設けられる仮設たて坑でUターンし、もう1本のトンネルを新綱島に向けて掘り進む。こうして2本の単線トンネルを掘削する。

付近に「綱島トンネル」のシールドマシンがUターンする仮設たて坑が設けられる「日吉第三架道橋」(写真:小佐野カゲトシ)
付近に「綱島トンネル」のシールドマシンがUターンする仮設たて坑が設けられる「日吉第三架道橋」(写真:小佐野カゲトシ)

 この仮設たて坑を境に日吉駅側は東横線の高架を改築しながら工事を進める必要があることから、東急電鉄が鉄道・運輸機構から委託を受けて工事を行う。

 既存の東横線高架の直下から地上に出た相鉄・東急直通線を高台の上にある日吉駅に接続させるため、東横線を運行しながら高架橋の拡幅・新設や受け替えなど「相鉄・東急直通線の地上部では最も難しい」(鉄道・運輸機構の担当者)工事が行われる区間だ。

日吉駅付近の工事区間。4つの工区に分かれている(資料:鉄道・運輸機構)
日吉駅付近の工事区間。4つの工区に分かれている(資料:鉄道・運輸機構)

 工区は4つに分かれており、施工者は日吉駅部分の1工区が東急・西武建設JV、高架橋を拡幅し「2層高架」とする2工区が大林・大和小田急建設JV、トンネルから地上に出る部分の3工区が鹿島・鉄建JV、東横線高架橋直下の箱形トンネル区間である4工区が清水・京急建設JVとなっている。

 工事には今年1月から着手し、鉄道・運輸機構によると現在は掘削の準備やシートパイル工事を行っている段階だ。

4つの工区に分けられた日吉駅付近の縦断面図。箱形トンネル区間から2層高架区間、そして擁壁区間を経て日吉駅へとつながる(資料:鉄道・運輸機構)
4つの工区に分けられた日吉駅付近の縦断面図。箱形トンネル区間から2層高架区間、そして擁壁区間を経て日吉駅へとつながる(資料:鉄道・運輸機構)

日吉駅付近の施工順序。各工区でそれぞれ高架橋の受け替えや高架の拡幅・新設などが行われる(資料:鉄道・運輸機構)
日吉駅付近の施工順序。各工区でそれぞれ高架橋の受け替えや高架の拡幅・新設などが行われる(資料:鉄道・運輸機構)