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環状2号線が五輪の主要ルートに

 一方、道路については16年完成を目標に「環状2号線」の工事が進む。環状2号線は有明(江東区)と神田佐久間町(千代田区)を結ぶ都市計画道路で、終戦直後の1946年に都市計画決定。14年3月末、約60年の歳月を経て虎ノ門─新橋間約1.4kmが開通した(関連記事:「マッカーサー道路」新橋―虎ノ門間が開通)。

 残る新橋─豊洲間についても、隅田川にかかる「築地大橋」の桁の架設工事が5月に完了するなど工事が進んでおり、都心と臨海部を直結する五輪開催時の主要な輸送インフラとして期待を集めている(関連記事:五輪の大動脈、隅田川河口にアーチ橋を一括架設)。

隅田川にかかる環状2号線の「築地大橋」。五輪開催時の主要道路として期待されている(写真:小佐野カゲトシ)
隅田川にかかる環状2号線の「築地大橋」。五輪開催時の主要道路として期待されている(写真:小佐野カゲトシ)

2014年3月末に開通した環状2号線の虎ノ門─新橋間。「虎ノ門ヒルズ」の下を通って新橋方面へと向かう(写真:小佐野カゲトシ)
2014年3月末に開通した環状2号線の虎ノ門─新橋間。「虎ノ門ヒルズ」の下を通って新橋方面へと向かう(写真:小佐野カゲトシ)

環状2号線地上部の「新虎通り」。この地下を自動車専用の「築地虎ノ門トンネル」が通っている。幅13mの広い歩道が特徴だ(写真:小佐野カゲトシ)
環状2号線地上部の「新虎通り」。この地下を自動車専用の「築地虎ノ門トンネル」が通っている。幅13mの広い歩道が特徴だ(写真:小佐野カゲトシ)

 こうした交通環境を踏まえ、東京都は今年8月末、都心と臨海部を結ぶ「中規模な交通機関」を整備する計画を発表。整備に向けた都の考え方を示した「都心と臨海副都心とを結ぶ公共交通に関する基本指針」に基づき、環状2号線を中心としたBRTなどを念頭に、導入する交通システムやルートなどの検討を行う「事業協力者」を募集した。応募は7件で、提案内容はいずれもBRTだった。

 それぞれの提案内容は非公表だが、実現可能性などを審査した結果、京成バスと東京都交通局の2者が事業協力者に選ばれた。今後は、15年3月末を目標に運行ルート案や施設、料金などの基本的な事項を定める「基本計画」を策定し、来年度には実際に運行する事業者を公募する予定だ。