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異分野巻き込み裾野を拡大

 次に施策の意義だが、現状ではロボット開発者の関心領域とユーザーニーズとの間でズレがあり、それが開発・導入の停滞を生んでいる。ユーザーニーズの視点に立ち、開発者に対して「どういうものをつくるべきか」「どれくらいマーケットがあるか」を提示することによって技術開発を推進していく。

●次世代社会インフラ用ロボットの開発・導入施策の意義
ロボットの導入によって、建設現場に異業種の参入が予想される。従来の建設産業関係者には、異業種と現場をつなぐコーディネーター的な役割を期待
ロボットの導入によって、建設現場に異業種の参入が予想される。従来の建設産業関係者には、異業種と現場をつなぐコーディネーター的な役割を期待

 ロボットの開発なので、これまで付き合いのなかった異分野の人たちが建設現場に参入してくるようになる。従来の建設関係者には今後、こうした周辺の人たちの参加を促し、裾野を拡大していくためのコーディネーター的役割も期待される。

 公募の結果、今回の現場検証対象となった技術は101件。当初の予定より多く、最多の橋梁維持管理技術は33件に上った。2番目に多いのが、災害調査技術の27件だ。橋梁維持管理では、マルチコプターなど飛行して橋桁の裏からカメラで撮影するタイプや、多関節のアームにより橋の上からカメラを降ろして裏側を撮影するタイプ、橋脚を垂直に吸着して走行するものもあった。

 災害調査でも、飛行して写真を撮り画像解析するタイプが多い。応急復旧では、これまでも遠隔操作による無人化施工が雲仙普賢岳の噴火災害現場などで実施されてきたが、それを発展させた高効率のものが寄せられている。人型ロボットを開発して重機を操作するものもあった。(※注)


(注)後日、3月19日に国土交通省と経済産業省は次世代社会インフラ用ロボット開発・導入に向けた現場検証の「評価結果」を公表している