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 松下電工は7月3日、「ナショナル」ブランドで販売していたキッチンをフルモデルチェンジし、「パナソニック」ブランドの新シリーズ「Living Station(リビングステーション)」として、2008年9月1日から受注開始することを発表した。

 現行の「オーメイドエクシモ」「フィットアイ」「ジェネオ」「BKリミテッド」の4シリーズは生産中止となる。リビングステーションは、上位モデル「Lクラス」とスタンダードモデル「Sクラス」の2シリーズに集約。いずれも同じフレームを使うことでモジュールを統一し、部材の共有化や資材調達の効率化、生産・物流コストの削減を図った。松下電工によれば、ユーザーにとっても製品シリーズに限定されない部材選択の自由度が高まるという。


 リビングステーションの開発に当たっては、効率を重視する共働き家庭の増加や食育への関心の高まりといった社会的背景のなかで、キッチンに求められる役割が変化していることに着目。調理や片付け、掃除がスピーディーにできるといった機能性に加え、夫婦や親子、友人同士の「つながりの場」として機能させることを提案した。

 その一つとして、システムキッチンで国内初となる3口を横並びにしたIHクッキングヒーター「トリプルワイドIH」を採用した。3口を同時に使っても鍋やフライパンの柄が互いに邪魔しないので、スムーズな調理作業が可能になる。口を横一列に並べることで2人同時に調理作業ができ、人が集まる場として機能する。また、口を横並びにすると、IHクッキングヒーターの奥行きを小さくできるので、余った手前のスペースを作業場に活用できる。下ごしらえや盛り付けなど、調理に付随する作業動線をコンパクトにできるメリットもある。

 トリプルワイドIHはリビングステーション専用なので、単品では販売しない。一方、同社が単品で販売しているIHクッキングヒーターの最新技術である、赤外線による熱感知機能「光火力センサー」は、トリプルワイドIHには搭載していない。単品IHクッキングヒーターの上位モデルが最大3kWの高火力であるのに対し、トリプルワイドIHの火力は最大2.2kWだ。


 掃除のしやすさにも配慮した。レンジフードの整流板には特殊な親水塗装を施し、ぬれた台ふきんだけで掃除できる。整流板やファンの着脱もワンタッチ操作で簡単だ。さらに、カウンタートップとシンクのすき間をなくした「スキマレスシンク」の採用や、カウンターとIHクッキングヒーターの段差を1.9mmにするなど、汚れがつきにくいようにすき間を減らす工夫にも力を入れている。

 デザイン監修は、松下電工のトイレや洗面化粧台、バスルームなども手がけているプロダクトデザイナーの深澤直人氏が担当した。リビングに置いても違和感のない、家具のようなすっきりとしたデザインに仕上げている。

 扉柄はLクラスで61柄、Sクラスで39柄、取っ手はLクラスで6種類、Sクラスで2種類からそれぞれ選べる。なお、Lクラスでは扉柄のオーダーや、規格外の寸法にも応じる。

 I型2550mmの場合の価格は、Lクラスが約73万1000円~、Sクラスが約49万9000円~。いずれも工事費は含まない。

 松下電工がシステムキッチンのラインアップを刷新した背景には、今年10月に控えた「パナソニック」ブランドへの切り替えがある。同社住建マーケティング本部の井戸正弘本部長は、「今後は、従来のように機器単品を個別に開発するのではなく、パナソニックとしての総合力を前面に押し出し、電気技術、情報技術、住宅建材技術を融合させた製品づくりを推し進めていく」と表明している。