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 林物産情報センターは、災害時用簡易トイレ「イキイキシステム花壇」を発売した。

 花壇を取り外すと、台座が便座付きの便器になる。地震などの災害時にはカバーで周囲を覆い、洋式トイレとして使用できる。

 雨水貯留槽を地中に設置。通常は雨水をため、災害時には便槽として利用する。槽の容量は1.9m3。槽を遮水シートで覆って設置した場合、使用後はバキュームによる回収が必要。槽に浸透機能を持たせた場合は、し尿処理剤、し尿を分解する菌を混入して地中へ浸透させる。

 価格は花壇、台座、貯水槽、トイレカバーなどが込みで38万5875円。施工費は別途必要。


開発の背景
街の景観にも貢献する防災トイレ

林物産情報センター 技術アドバイザー
林 功生

 現在、多くの自治体では公園の防災機能の強化に力を注いでいる。災害時用のトイレの設置については、下水道上でマンホールがある場所に設置する方法が主流のようだ。

 自治体の担当者にヒアリングしたところ、災害時用のかまどやトイレなど設備の備蓄スペースを縮小したいという要望があった。また、公園などの開発計画では、ソーラー照明の導入などをはじめ、防災・安全対策を重視しているため、近年は景観整備にまでなかなか手が回らない状況だということが分かった。

 そこで、普段は花壇として街の美観に貢献し、非常時には簡易トイレとして使用できるシステムを開発した。便槽には当社のプラスチック製雨水貯留浸透槽を応用した。

 平常時は便座の上に花壇を載せ、地中の貯留槽に雨水を受け、地中に浸透させる。災害時は花壇を取り外し、四方をカバーで覆うことで簡易トイレにする。当社の試算では、1日に約1000人が利用した場合、5日間程度使用できる。(談)

(日経コンストラクション5月22日号「新製品・新サービス」より)