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 サンワコンは、傾斜検知装置「玉コロ傾斜検知器」を発売した。

 道路脇の急斜面の上部など、目視点検が困難な場所に設置して変位を監視する。電源は不要。

 水平調整した重り板の上に直径10mmの球を載せて設置。検知器が傾くと玉が落ち、斜面下部に設置した警報装置まで連絡管内を転がり落ちる仕組みで、パトロール員に危険を知らせる赤旗を表示する。傾斜変位が約0.01~0.05 度で作動。免震装置を搭載しているので、震度3 までは作動しない。

 サイズは直径100mm×高さ150mm。材質はステンレス製。

 価格は、検知器本体が1基当たり15万7500円。警報表示器が1基当たり5万2500円。設置費用は別途。

開発の背景
安価な機器で斜面災害を防止

サンワコン 開発部研究開発チーム
岡島 尚司

 日本は山間部が多いため、自治体など道路を管理する団体では、日常的に道路パトロールを実施して、斜面災害の防止に力を入れている。一般的に、路上のひび割れや落石を目視する手法が主流だ。

 しかし、目視による点検には限界があり、道路から見えない斜面上部などは別の方法による監視が必要となる。電源式の監視装置などが用いられることもあるが、高価なので複数台の設置がためらわれていた。そこで当社は、福井大学と検知器の共同開発に至った。

 福井大学と福井県、福井県建設技術公社との産・学・官共同研究のなかで、実際の現場での試験や研究を重ね、構造がシンプルでメンテナンスしやすい検知器を実現した。素材に耐久性の高いステンレスを採用し、部材も小型化を図ってコストダウン。複数台の設置を検討しやすくした。

 調整を簡単にすることで人的コストの削減を狙い、道路脇の赤旗表示を確認するだけで、誰でも点検できるようにした。(談)

(日経コンストラクション5月14日号「新製品・新サービス」より)