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 日本マタイとレンゴーは共同で「放射線遮蔽シート」を開発した。

 プラスチックとゴムの中間の性質を持つ高分子素材の熱可塑性エラストマーに無機物を分散させたシート。金属板と違い、軽量で柔軟性が高く、取り扱いやすい。

 シートの厚さは1mmと2mm。幅は500~2000mm。用途に合わせて任意の大きさで使用できる。枚数を重ねることにより、放射線遮蔽率を高めることも可能。

 放射性物質を含んだ廃棄物の仮置き場などの保管用カバーシートとして使用できるほか、外部からの放射線を低減したい部屋用の遮蔽材、壁材、床材など、用途の幅は広い。

 価格は、厚さ1mmのタイプで1m2当たり1800~2000円。

開発の狙い
安価で実用的な遮蔽シートを目指す

日本マタイ中央研究所所長代理
一瀬 直次

 福島第一原発の放射性物質流出事故により、現在も空間放射線量が高い地域や、除染後の放射性物質を含んだ廃棄物の仮置き場などで、いかに放射線を遮蔽するかが課題となっている。

 そこで、放射線に関する知見を持つレンゴー中央研究所と、長年にわたる樹脂加工技術を持つ当社が共同で、放射線対策の分野で社会に貢献しようと考えた。

 「放射線遮蔽シート」は、柔軟な素地である熱可塑性エラストマーに無機物を分散させたもの。フレキシブルで取り扱いがしやすいことが大きな特徴だ。

 開発に当たって目指したのは、安価で実用的、かつ安全な樹脂系放射線遮蔽シートを実現すること。なかでも、樹脂と金属系化合物の組み合わせを工夫し、最適化することがポイントとなった。

 放射性物質に汚染された廃棄物の仮置き場を覆うカバーシートのほか、除去草木や側溝へのカバーシートにも使える。加えて、壁材や床材などの建材として、子ども部屋や医療施設など、幅広い用途を見込んでいる。(談)

(日経コンストラクション6月11日号「新製品・新サービス」より)