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 エバタは、雨水を利用して災害時などに生活用水を供給する給水システム「宝水箱」を発売した。

 地下埋設型の雨水貯留浸透槽と手押しポンプを組み合わせたもの。災害による電力供給停止時や、電源の確保が困難な場所でも貯留水をくみ上げて使用できる。

 手押しポンプは、槽内を目視確認する点検口に装備されているが、取り外して別の場所に保管することも可能。貯留槽のサイズは、1030mm×1030mm×高さ1374mm。貯水量は0.95m3。

 基本部材は再生プラスチック製で耐久性が高い。あらかじめ工場で組み立て、専用シートで包んだものをそのまま埋設するので、施工も容易。

 本体価格は20万円程度。

開発の狙い
生活用水の確保と雨水対策を両立

エバタ 代表取締役社長
斎藤 章

 当社は1955年の創業当時から、雨水環境を念頭に置いた設備を開発してきた。「宝水箱」もその一つに位置付けられるもので、雨水処理対策として製品化した地下埋設型の雨水貯留浸透槽「システムパネル」をベースにシステム化した。

 雨水の有効活用やゲリラ豪雨などによる浸水被害対策についての要望は以前からあった。加えて、東日本大震災では電気や水道などの設備が大きな被害を受け、市民生活への影響が深刻になった。

 災害発生時には、飲料水以外の生活用水の確保が難しい。公園などに雨水を貯留する大容量の貯留設備を設置する方法も考えられるが、広い土地の確保が必要で、都市部などでは難しい。地上に設置するタンクでは、景観上の問題や、日光にさらされることによる水質の劣化も懸念される。その点、地下に埋設する「宝水箱」は、コンパクトでスペースをとらず、水質悪化の心配も少ない。

 当面は新築住宅を対象に提案していくことにしているが、公共施設、学校など、需要の幅は広いと考えている。(談)

(日経コンストラクション9月24日号「新製品・新サービス」より)