本土復帰前の1966年、「沖縄の子どもたちに夢を」との掛け声で建設された久茂地公民館(旧沖縄少年会館)の解体が、5月末に始まった。市民団体による24時間態勢の座り込みを、那覇市が強制的に排除した格好だ。同館は「沖縄のコルビュジェ」とも称される建築家・宮里栄一氏の代表作。老朽化を理由に解体を強行する市に対し、反対派の市民や建築関係者らは、「耐震補強すれば長く使える」「行政のメンテナンス意識の欠如がそもそもの原因」と主張する。高率の国庫補助を受けられる沖縄特有の事情が背景にある。

この記事は有料会員限定です
「日経アーキテクチュア」定期購読者もログインしてお読みいただけます。
日経クロステックからのお薦め
「デジタル&ソリューション」をキーワードに、多様な事業を展開しています。
日経BPは、デジタル部門や編集職、営業職・販売職でキャリア採用を実施しています。デジタル部門では、データ活用、Webシステムの開発・運用、決済システムのエンジニアを募集中。詳細は下のリンクからご覧下さい。