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建物の改修工事を進めるうえで最大の障壁となるのが、銀行からの融資をなかなか受けられないこと。どうすれば、スムーズに融資を受けられるのか。青木氏が、過去の経験を踏まえたコツを伝授する。

 築40年のRC造を改修した青木氏の自邸「YS BLD.」は、総額で約1億6000万円の事業費を要している。このうち自前で用意したのは約6000万円。残る1億円を銀行からの借入金で調達した。

 しかし、銀行からの融資は決してスムーズに下りたわけではない。「中小の建物の全面的な改修工事を個人が手がける場合、金融機関は融資に慎重な態度を取る。古い住宅などの再生では、必ずそれがネックになる」と、青木氏は指摘する。

 大まかに言えば、金融機関は2つの視点で融資を判断する。1つは、融資して問題のない不動産物件かどうか。もう1つは、貸し出し先の企業や個人に問題がないか。

 改修工事で特に問題となるのは、前者だ。単なる不動産購入だけならば、従来から金融機関は融資をしてきた。しかし、それを全面的に改修するほど多額の工事費まで融資するシステムを持つ金融機関は、まだほとんどない。

 理由は、2つある。1つは、大規模な改修工事に融資した実績がなく、金融機関内部に審査基準が確立されていないこと。もう1つは、築年数を経た既存住宅では、関連法規への適合性や、基本性能を確認する手立てがないことだ。多くの場合、確認済み証や検査済み証がなかったり、耐震性能に不安があったりする。しかも、この先の耐用年数も定かではない。そうした住宅の大規模改修に、金融機関が向ける目は厳しい。