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所在地=栃木県日光市山内  竣工=1617年に当初の社殿が完成。現在の主な社殿群は徳川3代将軍家光によって1636年に改築されたもの 交通=東武日光駅・JR日光駅からバスで約10分、徒歩で約30分
所在地=栃木県日光市山内 竣工=1617年に当初の社殿が完成。現在の主な社殿群は徳川3代将軍家光によって1636年に改築されたもの 交通=東武日光駅・JR日光駅からバスで約10分、徒歩で約30分

 ここに来るのはいつ以来だろうか、と考える。初めて訪れたのは小学校の修学旅行だったが、その後の記憶が途絶えている。日光へは何度か足を運んでいるのだが、東照宮の境内までは入っていないはずだ。とすれば、35年ぶりの参詣ということになる。

 東武日光駅から乗ったバスを降りて、右の輪王寺をチラ見しながら、表参道を進んでいくと、ほどなく石の鳥居にたどり着く。それをくぐると東照宮の境内で、左には五重塔が立つ。奧にある石段を上がると、有名な「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿の彫刻が施された神厩(しんきゅう)がある。神厩とは奉納された馬の居場所だ。

 建物の間を縫って、参道はカギ形に折れる。すると、もう目の前に陽明門が現れた。境内はもっと広い気がしていたので、少し拍子抜けした。サイズも、頭の中に描いていたものよりひと回り小さい。

 とはいえ、がっかり感はない。施された彫刻は、構造体のすべてを寸分の隙なく覆っていて、とにかくすさまじい。しかも彫刻は、人物、動物、植物などバリエーションも豊富。色彩も赤、青、緑と多様で、そこに金色の輝きが加わって、華やかさを究める。別名を「日暮門」と言うが、確かにこれは時間が過ぎるのを忘れて見入ってしまう。

 陽明門を抜けると唐門で、後ろには拝殿と本殿が控える。右に向かうと徳川家康の墓がある奥宮だ。いずれも、無数の彫刻で飾られている。