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キーマンが語る建築の未来

単純化して解く姿勢を忘れるな

日建設計構造設計部門副代表構造設計部長 向野 聡彦(写真:日経アーキテクチュア)
日建設計構造設計部門副代表構造設計部長 向野 聡彦(写真:日経アーキテクチュア)
 超高層建築の発展は、解析技術とともにあった。1980年ごろまでの超高層は、2軸対称でシンプルな形状が多い。それが80年代半ばから90年代になると、複雑な構造がたくさん出てくる。それ以前は複雑形状の解析ができなかったというのが大きな理由だ。1度の解析で3日掛かるのが当たり前だった時代。3日後に「エラー」と表示されるとため息が出た。

 80年代までの超高層はシンプルな形状だったので、視覚的に力の流れを理解しやすかった。構造設計者がどんな計画を練ったのかが非常に分かりやすかった。それが建築物の美しさにつながっていた。