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マナー徹底でビジネス拡大

 設計者の枠を超えて社会人としての資質を高めようとしている会社もある。久米設計は「久米設計ビジネスマナールールブック」と名付けた冊子を作成して全社員に配布(写真2-1)。研修も実施する。

写真2-1 ビジネスマナーを求める
久米設計が編集したビジネスマナールールブック。社員に社会人としての資質も求める。創立者である久米権九郎氏の精神を今に伝える(写真:日経アーキテクチュア)
久米設計が編集したビジネスマナールールブック。社員に社会人としての資質も求める。創立者である久米権九郎氏の精神を今に伝える(写真:日経アーキテクチュア)

 「例えばホテルであればザ・リッツ・カールトンの顧客サービスのように、設計者は依頼者に対して細やかな対応ができるようになるべきだ。もし、発注者に難題を突きつけられても安易に『できません』と答えず、どうすれば実現するか考える。こうした基本を心得ることが重要だ」。同社の豊永正登取締役はマナー徹底の意図についてこう語る。

 会社によっては働き方の姿勢にとどまらず、仕事を増やす方法にまで踏み込んで理想像を求めている。NTTファシリティーズがそんな会社の1つだ。

 同社は企画や設計から運用や保守まで、さらに研究・開発、コンサルティング、改修設計といった具合に、1つのプロジェクトを循環させ、ビジネスをつなげることが大事と説く。「循環型バリューチェーン」と名付けた考え方だ。「NTTのインハウス時代に電話局舎などで実践してきた手法を一般の案件にも適用して、ビジネスを拡大したい」(同社建築事業本部の松原和彦副本部長)