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構造の制約から住戸を工夫

 住戸数は、ゲストルームを含む38戸で、それぞれ70m2程度。構造壁に設ける玄関などの開口は、3層にわたって逆V字を描く壁内のPC鋼線を避けて配置する必要があった。住戸ごとに開口位置が変わることを逆手に取り、10種類の住戸プランをつくった。

1階東向き住戸のLDK。中密度繊維板(MDF)の可動壁でLDKを3つの部屋に仕切って使うことができる。壁一面に続くキッチンカウンターは、コンクリート研ぎ出し仕上げ(写真:イクマ サトシ)
1階東向き住戸のLDK。中密度繊維板(MDF)の可動壁でLDKを3つの部屋に仕切って使うことができる。壁一面に続くキッチンカウンターは、コンクリート研ぎ出し仕上げ(写真:イクマ サトシ)

 2階の住戸に住む30代の夫婦と子どもの4人家族は、社宅と会社、保育所が近い環境に魅力を感じ、都市部から引っ越してきた。夫は、「風がよく通る片持ち部の軒下が気に入り、よく夜景を眺めながらタバコを吸う」と話す(写真2)。

写真2 風がよく通る
片持ち部の軒下。風がよく通り海を見渡せる。住戸からライトコート1の階段を経由して下りられる(写真:イクマ サトシ)
片持ち部の軒下。風がよく通り海を見渡せる。住戸からライトコート1の階段を経由して下りられる(写真:イクマ サトシ)

低層部南側のライトコート1。上下から光と風を中廊下に取り込む。ビューデッキと片持ち部の軒下空間をコールテン鋼の階段で結ぶ(写真:イクマ サトシ)
低層部南側のライトコート1。上下から光と風を中廊下に取り込む。ビューデッキと片持ち部の軒下空間をコールテン鋼の階段で結ぶ(写真:イクマ サトシ)
4階集合玄関の一角には、バーカウンターとミニキッチンを設けた。ビューデッキと一体で使える集会スペースとしての機能を持たせた(写真:イクマ サトシ)
4階集合玄関の一角には、バーカウンターとミニキッチンを設けた。ビューデッキと一体で使える集会スペースとしての機能を持たせた(写真:イクマ サトシ)

 今後、ビューデッキで地域住民も参加できるイベントを開催していく予定だ。