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スケジュール感覚を強く持つ

 性能発注が効力を発揮するのは、規模が大きく複雑なプロジェクトで、かつ今までにない新しい使い方を求めるような場合だ。震災復興や五輪関連施設など、工期短縮への要求が強い場合にも有効だ。

 性能発注型では建築技術者はスケジュール管理の意識を強く持つ必要がある。工期短縮がメリットであることもあり、設計、施工それぞれのスケジュールがタイトになる場合が多い。従来の方法に慣れた建築技術者は、戸惑いを感じることもあるようだ。

 発注者が性能発注を支持するのは、金額や工期が早く決定できるからだ。資材や労務の規模を早期に見通せるメリットは大きい。職人不足の折、省力化工法などの提案も引き出せる。

 その背景にあるのは、発注者がプロジェクトの進め方そのものに変革を求めているということだろう。発注方式がどうであれ、建築技術者がそうした発注者ニーズの変化に応えなければならないという状況は揺るぎない。