PR

早稲田大学の後藤教授は、奈良県立医科大学と共同でMBT(Medicine-Based Town、医学を基礎とする街づくり)の研究を進めている。2014年度には実証実験も開始する予定だ。(聞き手:黒田 隆明)

─MBTの考え方は、どこから生まれたのですか。

 早稲田大学と連携協力に関する協定を結んでいる奈良医大の細井裕司教授から要請があり、2012年に共同研究がスタートしました。

 奈良医大では、「住居医学」という言葉をつくり、住居と医療施設をどうつなぐかという研究を数年間、進めてきました。そこから発展して、単に建築や建築内部の装置的なものだけでなく、医学に基づいた街づくりの考え方が生まれました。

─都市計画や建築の側から「医学」を正面から扱うアプローチは、あまりなかったように思います。

 医師免許を持っている人が都市計画をつくっているわけではないということもあり、「健康」や「安全・安心」といった表現にせざるを得なかった面もありました。今回は、医大との共同研究ということで、あえて「医学」という言葉を前面に出しています。MBTは、街づくりを通じて科学的なフィードバックを行うことによって、医学の進歩にもつなげていくという構想となっています。