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京都 市中京区の鴨川沿いに2月、ザ・リッツ・カールトン京都が開業した。京都市が2007年に施行した新景観条例により、軒高が15m以下に制限された。開発者の積水ハウスと設計の日建設計は、高さのハンデを断面計画と外装の工夫で克服した。

鴨川の対岸から見た東面の全景。法規上は地下3階・地上4階。上部4層が客室(計134室)。鴨川側の高さ規制が市街地側より厳しいため、4階部分は西側にセットバック。客室用の日本庭園を設けた(写真:生田 将人)
鴨川の対岸から見た東面の全景。法規上は地下3階・地上4階。上部4層が客室(計134室)。鴨川側の高さ規制が市街地側より厳しいため、4階部分は西側にセットバック。客室用の日本庭園を設けた(写真:生田 将人)

 勾配屋根を載せたモノクロームの建物が南北約122mにわたって横たわる。122mというと要塞のように威圧感のある建物を想像するかもしれないが、そういう印象は抱かない。

 2月7日に開業したザ・リッツ・カールトン京都は、積水ハウスが建物を建設し、マリオットホテルグループのザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニーが運営する。

 上の写真を見ると、ホテルの屋根の背後にマンションが飛び出して見える。だが現在、鴨川沿いではこの高さの建物は建てられない。2007年に施行された京都市の新景観条例で、高さ制限が厳しくなったからだ。

南側妻面の外観。屋根は3寸勾配でステンレス素地の段ぶき。宿泊客の安全のため、全室ともバルコニー方向に避難できるルートを確保した(写真:生田 将人)
南側妻面の外観。屋根は3寸勾配でステンレス素地の段ぶき。宿泊客の安全のため、全室ともバルコニー方向に避難できるルートを確保した(写真:生田 将人)