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部材の変更など大臣認定の仕様は
変更して使用できる?

断熱材の種類からビス1本まで変更は不可

 大臣認定を取得した耐火構造の仕様は、ビス1本の仕様であっても変更できない。認定された仕様を変更して建てた場合、建築基準法に抵触することもある。

 大臣認定を取得する際の試験では、各部位ごとに指定した仕様で試験体を作成し試験を行う。このため、実際の施工時に仕様と異なる部材、例えば、異なるビスを使ってしまうと、認定に適合した構造ではなくなる。断熱材なども仕様で定められていれば、厚みが同じだからといって別の種類への変更はできない。

 大臣認定の仕様では、どの程度細かく定められているのだろうか。2×4協会が取得した外壁の認定仕様の1つを例として見てみよう。窯業系サイディングや無機質系接着剤など種類が指定されているほか、使用する胴縁、下地材、断熱材などの厚みなども細かく指定されている〔図2〕。

〔図2〕2×4協会が大臣認定を取得した外壁の仕様例
仕様では、使う材種や厚みなどが細かく指定されている。これらを全て満たして認定適合となる(資料:日本ツーバイフォー建築協会)
仕様では、使う材種や厚みなどが細かく指定されている。これらを全て満たして認定適合となる(資料:日本ツーバイフォー建築協会)

 上の図では具体的な数字を示していないが、仕様では厚みの下限などが数字で示されている。さらに、材種や厚みなどの仕様は別表にもまとめられており、その中では使用するくぎの種類やねじの長さなども定められている。これらを全て満たして認定適合となる。

新たな大臣認定を追加

 細かな仕様が定められており使いにくいように思われがちな大臣認定だが、種類を増やすことで使い勝手をよくしようという動きもある。

 例えば、2×4協会は、共同住宅の廊下に利用可能な床(屋外用)や、水平屋根専用として利用できる屋根の耐火認定を取得する予定だ。

 木住協も、屋根における納まりのバリエーションを増やしたほか、湿式外装・金属外装の外壁で大臣認定を追加で取得する方針だ。早ければ夏にも追加仕様が利用可能になる。

 また、単板積層材(LVL)などを販売するキーテック(東京都江東区)は、木造のI形梁「キーラムジョイスト(I形ジョイスト)」を活用し、1時間耐火床の大臣認定を早ければ年内に取得する予定だ。2×4協会や木住協などを通じて利用できるようにするという。

 今後、大臣認定の耐火構造仕様で選択肢が広がれば、設計の自由度も増しそうだ。