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準耐火建築物でよく使う
燃えしろ設計って?

木部が燃えても構造耐力上支障のないようにした設計

 燃えしろ設計とは、火災時、主要構造部の柱や梁の外縁が燃えて断面が小さくなったとしても、残った部材で建物を支えられるように設計する方法だ(1987年建設省告示1901号、1902号)。準耐火建築物の柱および梁については、燃えしろ設計を用いることで、石こうボードなどの防火被覆材を使わずに、木の躯体を現しにした建物ができる。

集成材の利用が一般的

 燃えしろ設計を用いる場合は、構造用集成材か構造用単板積層材(LVL)、構造用製材を使用する必要がある。いずれもJAS(日本農林規格)適合の材を用いるが、構造用製材を使用する場合は含水率が15%または20%であることが求められる。一般的には集成材を用いて設計されることが多い。

 準耐火構造で使用する場合は、45分準耐火(イ-2)と60分準耐火(イ-1)でそれぞれ部材断面で確保すべき燃えしろの値が定められている〔図6〕。燃えしろ設計による柱や梁の寸法は、想定する部材断面から燃えしろの値を引いた残存断面を用いて許容応力度計算を行う。

〔図6〕部分断面に確保する燃えしろの値
使用する材や求められる耐火時間などで、確保すべき燃えしろの値は異なる(資料:日経アーキテクチュア)
使用する材や求められる耐火時間などで、確保すべき燃えしろの値は異なる(資料:日経アーキテクチュア)