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良い現場の見分け方

 現場の運営においても、所長は最高責任者だ。大きな権限と、それに伴う最終責任を引き受ける。良い現場は、所長を頂点とするピラミッド型の組織形態で規律が保たれている。

 統制が取れている現場は、人の動きや資材の配置、ゴミの分別状況1つをとっても、隅々まで配慮が行き届いている。中でも整理整頓は基本かつ重要なポイントだ。ここがいい加減だと、資材の搬入や工事の段取りに影響を及ぼす。見た目の問題だけでなく、思わぬ事故を招く可能性が増えるわけだ。現場の質を見極めるうえでは重要な要素だ〔図1〕。

〔図1〕整理整頓が現場の基本
イラストのような現場では、出来上がる建物の品質はおろか、安全の確保も怪しい。優秀な所長が統括する現場では、このようなことはないはずだ(イラスト:ぽむ企画)
イラストのような現場では、出来上がる建物の品質はおろか、安全の確保も怪しい。優秀な所長が統括する現場では、このようなことはないはずだ(イラスト:ぽむ企画)

 また経験則として、仮設計画をまとめた図面の品質と、完成した建物の品質とは、表裏一体の関係にある。全体仮設図や山留め計画図、揚重計画図など必要な仮設計画図を現場が自ら作成し、分かりやすく表現されていれば、流れるように作業が進んでいく。

 反対に、仮設足場の計画などが下請け会社任せで、申請用の最低限の計画書類しか用意していないような場合は要注意。「仮設は予算の都合で手を尽くしていないが、本工事はしっかりやる」と説明する所長もいるが、信用しない方がよい。

 人手や資材の不足が大きな課題となっている今、早目に建設会社を決定し、現場所長との協力関係を築きながら、技術的な提案や現場のモチベーションを引き出していくことがより重要になっている。