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今年のニュースを振り返れば、次の一手が見えてくる

2008/11/14

 異論はあるだろうが、今年は個人投資家の台頭が目立ち始めた年だと思う。日経不動産マーケット情報が今年発信したニュース記事を分析してみて、そのように感じた。

 例えば、アトリウムが、千代田区神田佐久間町で建設した商業ビルのchomp chomp AKIHABARA(チョムチョム秋葉原)の記事がそうだ。この記事は多くの読者の関心を引きつけたようで、10月1日~11月4日の期間で1万9500回以上読まれていた。取得した個人が、一部で有名な投資家だったのが原因だと思われるが、とにかく注目されたのは事実だ。

 他にも9月に神田淡路町のオフィスビルをセントラル企画が個人に売却したり、5月にランドコムが地下鉄麻布十番駅近くのオフィスビルを個人に売却したりしている。サンフロンティア不動産も3月に店舗ビルやオフィスビルを複数の個人に売却した。こうした記事もよく読まれた。

 東京ばかりでなく地方でも同じような状況にある。先日、仙台の取材先が「最近、企業の物件取得が激減した。今は個人の富裕層がねらい目になりつつある」と話していた。

 個人投資家の台頭を踏まえて、新たなサービスも始まった。10月、三菱地所リアルエステートサービスは、オークション大手のクリスティーズ傘下の不動産会社である米クリスティーズ・グレート・エステート社と業務提携した。クリスティーズ社の顧客情報を通じて、日本国内の高級不動産を海外の富裕層に売却するほか、国内の個人富裕層に対しては、クリスティーズ社が持つ物件情報を提供するというものだ。

 翻って自分の預金通帳を見てみると悲しくなってきた。マイナスでないのがせめてもの救いだ。自分自身が次の一手になれそうにないので、このコラムはここでおしまいにしたい。

田村 嘉麿日経不動産マーケット情報

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