下落傾向が緩和したエリアも(09年第3四半期)

2009/12/04

日経不動産マーケット情報

 東京都心部の店舗系賃料は、いわゆるリーマンショック以降の2008年第4四半期から下落していたが、2009年第2四半期以降はこの傾向が和らいでいる。下落幅は縮小しており、2009年第3四半期では募集賃料がやや上昇したエリアも見られた。ただし、賃料水準の高かった銀座では、依然として下降傾向が続いている。

 空室の状況を推し測るための指標となる募集件数をみると、都心部全体としてリーマンショック前の水準に戻りつつある。特に、駅至近にある高額賃料の物件でテナント募集が減少しており、その影響によって新宿などは平均賃料水準が下落している。

 グラフや表には掲載していないが、2階以上の上層階については賃料の下降傾向が続いている。募集件数もピーク時に比べると減少しているものの、1階店舗(路面店)よりも減少幅は小さい。

  銀座 表参道 新宿 渋谷 池袋
募集賃料
(円/坪)
1階 53,277 46,286 30,718 33,798 20,524
1階以外 26,832 29,195 24,230 22,833 18,508
平均 29,876 35,744 24,978 24,879 18,993
公募件数 530 702 486 1,072 703
スタイルアクトが提供するReRemによる集計。2009年11月の集計値

ビーエーシー・アーバンプロジェクト

【注】本レポートは、公募されている店舗系賃料情報に、個別のリーシング情報、伝聞賃料情報などを加え、主要エリア別の店舗賃料トレンドとして整理したものである。データについては、スタイルアクト社とビーエーシー・アーバンプロジェクトが共同開発したマーケットデータシステムReReM(リリム)によるもので、地域別、時期別に収集、分析している。公募賃料はオンライン上で公募されている店舗系賃貸物件情報で、物件により共益費を含むケースと含まないケースがあるため、ここでは別途徴収している共益費を全サンプル数で除した平均値(月坪約1千円)を加算し、共益費込賃料として合計している。ReReM(リリム)の詳細はスタイルアクト、もしくはビーエーシー・アーバンプロジェクト(下記関連リンク)まで。

日経不動産マーケット情報