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【調査】2010年1月~3月期のREIT物件取得額は1500億円超

2010/05/20

 資金調達環境の改善を背景に、REIT(不動産投資信託)の復調傾向が鮮明になってきた。需要を引っ張るのは、資金調達環境の改善を受けて攻勢に転じた大手REITだ。2010年1月~3月は、取得総額が1500億円を超える一方で売却総額も900億円に上り、ポートフォリオの再構築が進んでいる。

 REITの四半期ごとの取引額の推移を下のグラフに示した。2010年1月~3月期の取得は34件、金額にして1591億円だった。以前の水準には遠く及ばないものの、2009年10月~12月期から2期連続で1500億円を超える水準となった。図表には含まれていないが、4月には森トラスト総合リート投資法人が1100億円で東京汐留ビルディングの共有持分50%を取得している。

 REITによる資金調達状況を見ると、1年3カ月ぶりに公募増資が行われた2009年11月以降、増資に踏み切る投資法人が相次いでいる。調達した資金は主に物件取得に充てられた。2010年1月には、1年8カ月ぶりに公募投資法人債の発行が再開された。先頭を切った日本ビルファンド投資法人は100億円を調達し、その後四つの投資法人がこれに続いた。

 相次ぐ大型物件取得の一方で、売却も増えているのが昨今のREITの特徴だ。2010年1月~3月期の売却は、912億円に上った。グロースメゾン銀座など46物件、273億円分を複数回に分けて売却したインヴィンシブル投資法人のように、有利子負債圧縮を目的とする例もあるが、機動的な資産の売却と取得で、ポートフォリオの再構築を進めるケースも増えてきている。

(詳しい情報を、5月20日発行の「日経不動産マーケット情報 6月号」に掲載しています)

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