日経不動産マーケット情報トップニュース > 記事(前のページ)

【開発】朝日新聞の中之島タワー、1年後に開業控え7割埋まる

2011/12/05

中之島フェスティバルタワー(写真:朝日新聞社)
中之島フェスティバルタワー(写真:朝日新聞社)

 朝日新聞社が大阪市内で開発している、中之島フェスティバルタワーへの入居施設の構成が固まった。2012年10月末に竣工する同ビルは、かつてこの場所にあった新朝日ビルディングの建て替えプロジェクトで、地上39階地下3階建て、約14万6000m2の規模。オフィスに加えて音楽ホールや飲食店街、医療施設、保育園などが入居する予定だ。

 高層階の賃貸オフィスフロアの基準階面積は2644m2(800坪)。賃貸床合計6万m2(1万8000坪)の7割弱が内定済みで、その多くはカネカ、テレビ朝日、イタリア総領事館など旧ビルテナントの再入居だ。募集賃料は大阪駅前の一等地に匹敵する1坪当たり共益費込み2万8000円。地元仲介会社は成約水準を同2万円台前半とみている。

 低層部を占めるフェスティバルホールは、クラシックコンサートの会場として知られた旧ビルの音楽ホールを最新の設備で再現するもの。2700席の規模だ。ビル竣工後5カ月かけて音質を調整し、2013年4月にこけら落とし公演を行う。

 地下1階から地上2階にかけての商業施設「フェスティバルプラザ」では、1928年創業の地元有名店「アラスカ」など、飲食店を中心とした約30店舗が2012年11月に開業する。37階にはレストラン「ひらまつ」グループが関西第1号店を開業する。

 中之島フェスティバルタワーは国内最高水準の耐震性をうたっており、震度7クラスの地震でも主要機能を維持することを目標としている。音楽ホールや商業施設がある低層階の上に免震層と大規模な鉄骨トラスを設け、上層階の賃貸オフィスフロアを浮かせる珍しい構造だ。また河川水利用の冷暖房や二重ガラスの採用、LED照明の採用などで二酸化炭素(CO2)排出量を削減する。CASBEE-新築でSランク、また外部環境への熱放出低減を評価するCASBEE-HI(ヒートアイランド)でAランクを取得している。

 朝日新聞社は中之島フェスティバルタワーの竣工に合わせて、四つ橋筋を挟んで向かいにある大阪本社の機能を再編する。オフィス機能は2013年1月から新ビルに移し、印刷は2012年9月から福島区の新工場に移す。将来は現本社ビルを再開発し、中之島フェスティバルタワーと合わせてツインタワーとしたい意向だ。


開発名:中之島フェスティバルタワー
所在地:大阪市北区中之島2‐22(住居表示)
面積:土地約8200m2、延べ床約14万6000m2、賃貸オフィス床合計6万m2
構造、階数(地上/地下):SRC・RC・S造、39/3(うち塔屋2階)
事業主:朝日新聞社、朝日ビルディング
設計者:日建設計
施工者:竹中工務店
用途:オフィス(賃貸・自社)、店舗、ホールなど
工期:2010年1月~2012年10月(予定)

日経不動産マーケット情報

ページの先頭へ

日経不動産マーケット情報トップニュース > 記事(前のページ)