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【調査】テナントの賃借理由でBCPへの関心が急増、森ビルのオフィスニーズ調査

2012/01/06

 森ビルは2011年12月、毎年実施している「東京23区オフィスニーズに関する調査」の最新調査結果を発表した。これによると、オフィスを新規に賃借する意向を持つ企業のなかで、ビルの耐震性など事業継続性(BCP)への関心がより高まっていることが改めて浮き彫りになった。

 調査は東京23区に本社がある資本金上位1万社を対象に、2011年11月~12月にアンケートを実施し、2060社から回答を得た。新たにオフィスを賃借する予定の企業に賃借理由を聞いたところ、昨年に引き続き「賃料の安いビルに移りたい」との回答が38%でトップとなった。しかし、回答数は前年比で5ポイント減少した。一方、「耐震性の優れたビルに移りたい」という回答は35%を占め、前年比20ポイントの大幅増で3位となった。2位は「業容・人員拡大」で36%(前年比8ポイント増)だった。8位の「防災体制・バックアップ体制の優れたビルに移りたい」との回答も、前年比9ポイント増の19%と大きく伸びた。

 新規にオフィスを賃借する予定を持つ企業は445社で、全体の22%だった。前年調査に比べ1ポイント減少したが、2009年から3年連続で20%を超えている。新規賃借の予定時期は1年以内とした回答が38%、2年以内が23%だった。オフィス面積については、50%が拡大と回答し、縮小の22%を大幅に上回った。業種・資本別では、金融・保険業と外資系企業の新規賃借の意向が高い。

 新規賃借予定の希望エリアについて訊ねたところ、都心3区と答えた回答が77%となり、前年に比べ4ポイント減少した。森ビルは、2011年から2012 年にかけて大規模ビルが相次いで完成する渋谷、新宿エリアに注目が集まっていることが影響したと見ている。希望エリアとしては丸の内、赤坂、渋谷のほか、日本橋、大手町などの人気が高い。

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