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 「編集長が語る日経アーキテクチュアの見どころ」というコラムを私が書くようになってから、今回が3回目になります。自分で書くようになって分かったのですが、普通に書き始めると内容が毎回、「今号の特集について」になってしまうようです。

 ウェブなので字数はいくらでも書けるわけですから、特集に始まりフォーカス建築、実務連載とすべての記事のポイントを書けばよいと思いつつも、一方で「たくさんあったら見どころとはいえない」と楽をしたがる自分がおり、結果的にこれまでの2回は特集中心の紹介となりました。

 今号の特集は「熊本大地震 『震度7』連鎖の警鐘」です。おそらく、私が見どころの解説などせずとも、ページを開かずにいられないテーマでしょう。

 そこで、今号のこの欄では、4月以降にスタートした小さなコラムを2つ紹介することにします。

 1つは4月14日号から始めた「建築日和~編集長のいっぷく」です。まだ読んだことのない方には内容が全く想像できないコラム名かもしれません。簡単にいうと、編集長絵日記です。

 私は日経アーキテクチュア誌上で「建築巡礼」という連載のイラストを10年以上担当しており、こうして文章を書くよりも、実は絵を描くほうが得意です。一般的な雑誌であれば「編集長から」といったこぼれ話的な文章を載せるところでしょうが、新生・日経アーキテクチュアではこれを絵日記スタイルにしてみました。

 「建築日和」の初回(4月14日号)は、同号のフォーカス建築で取り上げた「中国美術学院民芸博物館」(設計:隈研吾建築都市設計事務所)の取材時のエピソードをイラストにしました。

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 第2回の4月28日号では、急逝したザハ・ハディド氏への哀悼の意を込めて、新国立競技場の当初案の“妄想リポート”を描きました。

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 そして今号の5月12日号では、写真家・比留間幹氏の写真集「給水塔」について描きました。今号のイラストはこちらをご覧ください。また、比留間幹氏本人から給水塔の現状についてご寄稿いただいたので、併せてこちらもご覧ください。

 「建築日和」は1ページ(正確にいうと3分の2ページ)の小さな欄なので、今後もイラストの補足情報や関連話題はウェブサイト上で紹介していきたいと考えています。