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 6月9日号には「省エネ」をテーマとする記事が3本あります。以前から動かしていた記事の掲載時期がちょうど重なった形です。もちろん、動かしている省エネ関連の記事はこの3本だけではないわけで、考えてみると、10年前に比べて省エネの記事の割合は格段に高まっているといえそうです。もちろんそれは、読者の関心が高まっているということの表れでもあります。

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 さて、今号の特集は「住宅特集 省エネを極める」です。

 この4月から建築物省エネ法の誘導措置が施行されたことなどもあって、建て主が住宅の省エネ性能に高い関心を持ち始めています。建築物省エネ法の誘導措置とは、建て主などに自主的な省エネ性能向上への取り組みを促す取り組みで、「性能向上計画認定制度」と「表示制度」の2つが柱となっています。前者は、省エネ基準より厳しい「誘導基準」などに適合する計画を認定するもの。後者は、省エネ基準に適合する認定を受けた場合に建物や広告などに表示できるようにするもので、第三者認証としてはBELS(ベルス:建築物省エネルギー性能表示制度)などがあります。

 建築物省エネ法の詳細についてはこちらの記事(建築物省エネ法Q&A国交省編)などをご覧いただくとして、「住宅特集 省エネを極める」の話に戻りましょう。

 「極める」とはまた大げさなタイトルを付けたものだ、と思われるかもしれません。確かに、いつものように編集部が独自に事例を探した企画では、なかなかそこまで言い切るタイトルは付けづらかったでしょう。今回は取り上げる事例を選ぶに当たり、前もって建築環境の研究者たちにヒアリングを実施し、合理的に省エネ性能を追求した最先端の住宅を挙げてもらいました。つまり、専門家のお墨付きを得た候補から、さらに編集部が絞り込んだものです。

 環境研究者の挙げる住宅は、窓が小さく部屋が小割りになった“地味目”な住宅ばかりになるのでは……。そんな心配は良い意味で裏切られました。選ばれた住宅とそれぞれの「極め方」は特集でご覧ください。