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解析技術で目指す「本当の省エネ」

 省エネ関連の記事の2本目は、「創刊40周年・特別講座 建築のチカラ 風土の力を技術で生かす」です。アラップの荻原廣高・シニア環境設備エンジニアを取り上げています。

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 歴史や風土から環境の在り方を提案し、エンジニアリング力で解く━━。荻原氏は従来の設備設計にとどまらない取り組みで、「みんなの森ぎふメディアコスモス」(2015年、設計:伊東豊雄建築設計事務所)や「MIZKAN MUSEUM」(2015年、設計:NTTファシリティーズ)など、国内の注目物件を次々と実現させてきました。

 現在は、ロンドン本社に勤務。コンピューターの解析技術を駆使し、世界的な建築家の仕事を支えています。担当しているプロジェクトの1つ、台湾の超高層ビル(設計:レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ&クリス・ヤオ・アーテック、下のパース)では、「エナジーモデリング」と呼ばれる手法で仮想の環境をコンピューター上に再現して、年間の温熱環境やエネルギー消費を常に予測しながら設計を進めているそうです。

(資料:左はレンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ、右2点はアラップ)
(資料:左はレンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ、右2点はアラップ)
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 省エネ関連記事の3本目は、既に日経アーキテクチュアの名物連載ともなった「エコハウスのウソ」。今号では「卓越風を捉えるなら窓の向きが最重要?」というタイトル(答えは「ウソ」)で、「住宅内への風の取り込み方」に対する誤解をただします。

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 講師の前真之氏は、記事のなかでこんなことを述べています。

 「自然環境の中で予想が一番当てにならないもの、それは間違いなく『風』なのである。多くの設計者がカタイ『鉄板』の太陽はそこそこに、一番当てにならない『風来坊』の風に夢中になるのはなぜか。筆者には依然として大きな謎である」

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 耳が痛く感じる方も多いのではないでしょうか。

 省エネルギーへの関心の高まりとともに、発注者の知識も高まっています。そうしたなかで“素人と同程度の知識”では、いかにデザイン力があっても発注者の信頼は得られません。逆に、理にかなったソリューションが提案できれば、それは大きな武器となるでしょう。日経アーキテクチュアでは今後も「武器になる」省エネの記事を積極的に掲載していきます。ご期待ください。