PR

発注者が木造の長所に心酔

 この施設で提供される地域への貢献活動は、もちろんSkyのファンをつかむための営業活動の一環でもあり、子供たちにテレビの仕事に興味を持ってもらい、業界全体の将来的な活性化を期待する活動の一環でもあるだろう。

 一方で、建築を通して企業の環境などに対する姿勢をアピールできる結果ともなった。

 発注者であるSkyは木造の長所に心酔し、このBelieve in Better building以降に建設する建物は木造とする方針とした。同敷地内のヘルス・アンド・フィットネスセンターも、グルーラムとCLTで建設し、完成したばかりだ。

 この建物は、世界的に注目を浴び始めたWELL認証(建物利用者の健康面に着目した、建物の評価制度)の評価軸を英国で最初に取り入れた建築でもある。昼光の質、空気質、VOCを含まない建材、「心」を癒す緑の配置などを検討している。WELL認証の詳細説明については、ぜひまたの機会に。

英国でも自転車通勤は多い。シャワーも完備、建物背面には巨大な駐輪場がある。さらに、Halfords(自動車部品・自転車小売最大手)の支店が敷地内にあり、自転車の部品購入や修理はここで完結する(写真:Simon Kennedy)
英国でも自転車通勤は多い。シャワーも完備、建物背面には巨大な駐輪場がある。さらに、Halfords(自動車部品・自転車小売最大手)の支店が敷地内にあり、自転車の部品購入や修理はここで完結する(写真:Simon Kennedy)
[画像のクリックで拡大表示]

アラップの発表資料、英語

プロジェクト概要

発注者:Sky
意匠、構造、建築設備、環境:Arup Associates
施工者:Mace
完成:2014年11月

菊地雪代(きくち・ゆきよ)
アラップ東京事務所アソシエイト/シニア・プロジェクト・マネージャー。東京都立大学大学院工学研究科建築学専攻修了後、設計事務所を経て、2005年アラップ東京事務所に入社。一級建築士、宅地建物取引主任者、PMP、LEED評価員(O+M)。アラップ海外事務所の特殊なスキルを国内へ導入するコンサルティングや、日本企業の海外進出、外資系企業の日本国内プロジェクトを担当。