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木を外装に使ったビルが銀座に

 さらに、銀座4丁目の交差点を渡り、三愛ビルの裏側、銀座5丁目・すずらん通りに入ると、3つ目の見学先のNOCOビルに着いた。

 このビルも防火地域に建っているが、不燃木材を使って外装に木を多用していることが特徴だ。建築主の本社事務所の1フロアを含む鉄骨造の地上8階建ての商業ビルだ。

銀座すずらん通りに面して建つ8階建てのNOCOビル(写真:編集部)
銀座すずらん通りに面して建つ8階建てのNOCOビル(写真:編集部)
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 低層部の外装には不燃処理を施した天然のスギ材を、中層階から最上階にかけての外装のルーバーには木粉に樹脂を混ぜて成型した再生木材を使っている。木材独特の質感のファサードが周囲の無機質なビルのなかにあって通行人の目を引く。

防火地域にあって、低層部の外装には不燃処理を施した木材を使っている(写真:村島 正彦)
防火地域にあって、低層部の外装には不燃処理を施した木材を使っている(写真:村島 正彦)
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不燃処理材はいくらか色落ちしている(写真:編集部)
不燃処理材はいくらか色落ちしている(写真:編集部)
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 1階には、長野県のアンテナショップが入っていて、店舗内の内装も木質化されていることから、ビル全体の木の印象をより強めている。ビル上階へのEVホールに繋がる1階通路のエントランス部にも木質材が効果的に使われている。

 最上階は、飲食店がテナントとして入居しているが、この日は営業時間前にもかかわらず、ビル屋上のテラスまで見学させてもらうことができた。

 屋上テラスは、木の階段と再生木材によるパーゴラによって構成されており、テナント店舗にも付加価値を生み出す場として受け入れられているようだった。委員からは「バータイムの夜にまた訪れてみたい」という声も聞かれた。

概要

  • NOCOビル
  • 中央区銀座5-6-5
  • 設計施工 竹中工務店