3日以内で評価書を発行
BELSの実際の審査の流れは下図になる。申請図書などに問題がなければ3日以内で評価書が発行される。
また、審査に必要な書類は下表のようになる。
申請図書の(5)一次エネルギー消費量計算書を作成するためには、住宅の省エネルギー基準に対する評価を行う必要がある。まずは、日本サステナブル建築協会のホームページ内にある「住宅・建築物 省エネルギー基準等 算定・届出の総合サポート」にアクセスしたい。そこから外皮計算プログラムや一次エネルギー消費量算定プログラムを入手できる。
一次エネルギー消費量を算出する際、最初に外皮性能の算定を行う。外部に接する部位が失う熱量を計算した外皮平均熱貫流率(UA値)と、冷房期の平均日射熱取得率(ηA値)が対象だ。外皮計算プログラムは、建築研究所や日本サステナブル建築協会、住宅性能評価・表示協会のホームページから入手できるが、手計算や市販ソフトなどを用いても構わない。
外皮性能を算出したら、次に建築研究所のホームページから一次エネルギー消費量算定プログラムにアクセスする。このWebプログラムに外皮性能や設備仕様などを入力し、一次エネルギー消費量の計算を行う。算定結果はPDFデータで出力される。
外皮計算プログラムと一次エネルギー消費量算定プログラムには、平成25年(2013年)省エネルギー基準に準拠したものと、平成28年(2016年)省エネルギー基準に準拠したものがある。2017年3月末までは2013年版で申請を行うことも可能だが、2016年版は窓の高性能化や照明のLED化などの工夫を評価に反映しやすいので、早期に2016年版に移行したほうが後々を考えると有利だ。
2016年版のプログラムへの入力マニュアル(解説書)は、6月から領布される予定(4月19日時点)。「それまで不明点に関しては、BELS実施機関に問い合わせてほしい」と齋藤さんは説明する。