一般的な省エネビルで★★★★
こうした空調の工夫に加え、照明器具をすべて発光ダイオード(LED)化した。これらが一次エネルギー消費量の削減に大きく寄与し、基準値から約30%の削減となり、★★★★の評価を得られた。
店舗が主体の商業ビルの場合、BELSで高評価を得るのはなかなか難しい。「商業ビルは区画が小さく、照明や空調もテナントごとに設置するため、前述した設備設計の工夫が盛り込みにくい」と柳井さんは説明する。
加えて、入居するテナントの業態の問題もある。物販や飲食、ホテルなどは営業時間が長く、空調や照明の運転時間も長い。こうなると、設備効率を高めても、トータルでのエネルギー消費量は多めになる。