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自由と選択肢のある「都市」をコンセプトに

 ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長とジェイ氏が、ニューヨークにあるアライド・ワークス・アーキテクチュアのオフィスを訪れたのは今から約2年前のことだった。社員にインスピレーションを与え、もっとクリエイティブに、もっと楽しく働ける環境づくりをしたい、と柳井氏は要望した。

 クロエフィル代表は「正直に言えば、初めは引き受けるのが怖かった。小売業で世界的に成功を収めたユニクロの、どこに変革の必要があるのか疑問だったからだ。だが、世界でも指折りの経営者である柳井さんから直々に依頼をいただけたことは光栄だったし、一緒に仕事をしたいと思えた」と振り返る。

 どのようなオフィスを目指すべきか――。何度も議論を交わして生まれたコンセプトが「シティ」だ。

 「もともと六本木にあったユニクロの東京本部オフィスは、タワーに入っていてコンサバティブなものだった。ユニクロシティ東京では、従業員にとって全ての可能性や選択肢があり、色々な人が出会い、1人でも思考でき、情報を取りに行ける。まさに都市のような空間を考えた」(クロエフィル代表)

横長のオフィスを、ストリートと呼ぶ幅広の通路で貫く。会議スペースやテーブルなどが置かれ、各所で打ち合わせを行っていた(写真:日経アーキテクチュア)
横長のオフィスを、ストリートと呼ぶ幅広の通路で貫く。会議スペースやテーブルなどが置かれ、各所で打ち合わせを行っていた(写真:日経アーキテクチュア)
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 従業員たちが入居したのは2月。内覧時は入居から1カ月以上たっており、ストリートの周りに配置されたテーブルや会議スペースで打ち合わせしている様子が各所で見られた。対面して会話する「アナログ」なコミュニケーションと、情報プラットフォームなどの「デジタル」が融合した現代的なオフィス。この空間で業務のスピード化は実現するか、今後の成果が楽しみだ。