PR

世界で1000億ドルの市場を見込む

 キネストラル社は現在、米国と欧州、中国、日本でヘイリオの販売を展開している。「調光ガラスは、世界で1000億ドルの市場があると見ている」とチャー氏は言う。

 同社は台湾のガラス加工大手G-Tech Optoelectronics Corporation(GTOC)ともパートナーシップを組み、台湾に新工場を建設中だ。竣工予定は17年末で、18年からの量産化を目指す。これまでの試験的な製造ラインでは約1.3m×約0.9mサイズのパネルしか生産できなかったが、新工場が完成すれば、1.5m×3.1mサイズが生産可能となる。

台湾で建設中の新工場。17年末に竣工予定(写真:Kinestral Technologies)
台湾で建設中の新工場。17年末に竣工予定(写真:Kinestral Technologies)
[画像のクリックで拡大表示]

 旭硝子の大橋主幹は、「調光ガラスはまだ、他の高性能ガラスと比べて高価な製品だが、量産化すればコストは下がっていく。将来は、外付けブラインドを設置した窓と対抗できるぐらいの価格にしたい」と話す。

 遮光と眺望を同時に手に入れられるという調光ガラスの利点を生かし、ビルの高層階に入るホテルやレストランの南面にだけ設置するなど、部分的な使用方法を提案していくという。ガラスの色を素早く自由に変化させられることで、遮光や省エネなど機能面でのメリットだけでなく、窓の新しいデザイン表現にもつながりそうだ。

オフィスビルの窓にヘイリオを設置したときのイメージ図。南面だけなど部分的な使用を提案していく(資料:Kinestral Technologies)
オフィスビルの窓にヘイリオを設置したときのイメージ図。南面だけなど部分的な使用を提案していく(資料:Kinestral Technologies)
[画像のクリックで拡大表示]