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 日経アーキテクチュアの最新号(2017年2月23日号)では、「世界の木造最前線」と題して36ページの大特集を組みました。特集では欧米で建設中もしくは計画中の高層木造建築などを紹介しています。それを読んで、日本の木造技術に敗北感を抱いた人もいることでしょう。けれども、木造の技術力は高さ競争だけで計り知れるものではありません。日本人だからできる繊細なデザインや高い施工精度、あるいは日本特有の高度な耐火技術は、大いに胸を張ってよいものだと思います。

 そんなわけで、建築プロジェクトデータベースと連動する形で進めるこのコラム「編集長が出題! なるほど建築検定」の第1回は、日本の現代木造をテーマに3問出題します。全問正解できた人は、基礎知識はもう十分。次は、ぜひ新たな木造建築の“実現”へと足を踏み出してください。

 では、第1問。

隈研吾氏が設計した馬頭町広重美術館のエントランスホール(写真:三島 叡)
隈研吾氏が設計した馬頭町広重美術館のエントランスホール(写真:三島 叡)
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Q.現代的な木の使い手といえば、すぐに頭に浮かぶのが隈研吾氏。では、隈氏が設計に携わった以下の建築のうち、「構造体」(一部を含む)に木造を採用しているのはどれ?

A:馬頭町広重美術館(2000年竣工、現・那珂川町馬頭広重美術館)
B:浅草文化観光センター(2012年竣工)
C:SunnyHills at Minami-Aoyama(サニーヒルズ南青山)(2013年竣工)
D:としまエコミューゼタウン(2015年竣工)
E:TOYAMAキラリ(2015年竣工)