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 9月27日から東京・六本木の国立新美術館で建築展「安藤忠雄展―挑戦―」がスタートした。約50年に及ぶ建築家人生の集大成ともいえるこの建築展は、安藤忠雄氏の展覧会のなかでも過去最大規模となる。展示全体については、前編で紹介した。後編では、最大の目玉である「光の教会」と、安藤氏の仕事場の再現にフォーカスする。

9月27日に東京・六本木の国立新美術館で開幕した建築展「安藤忠雄展―挑戦―」。野外展示場に大阪府茨木市の「光の教会」を原寸大で再現した(写真:日経アーキテクチュア)
9月27日に東京・六本木の国立新美術館で開幕した建築展「安藤忠雄展―挑戦―」。野外展示場に大阪府茨木市の「光の教会」を原寸大で再現した(写真:日経アーキテクチュア)
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建築展に入るとすぐに「プロローグ」のコーナーがあり、大阪市にある安藤忠雄建築研究所の内部が原寸大で再現されている(写真:日経アーキテクチュア)
建築展に入るとすぐに「プロローグ」のコーナーがあり、大阪市にある安藤忠雄建築研究所の内部が原寸大で再現されている(写真:日経アーキテクチュア)
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 「光の教会」は、大阪府茨木市の住宅地で1989年に完成した。その空間は、コンクリートの箱に1枚の壁が斜めに貫入し、正面には十字の切り込みがうがたれている。世界各地に様々な教会があるなかでも唯一無二の存在感だ。神戸市の「風の教会」(86年)、北海道・トマムの「水の教会」(88年)とあわせて、安藤建築の「教会三部作」として名高い。

 建築展は、館内の展示室1Eと野外展示場を使っており、「光の教会」は野外展示場に設置された。展示室内から外に出ると、目の前にコンクリートの壁がそそり立つ。壁を左手に見ながら、脇の仮設階段を上り、ぐるっと裏側へ回り込む。期待が高まるなか、いよいよ入り口へ。

建築展の開幕に先立って行われた内覧会で、安藤氏が「光の教会」のモックアップを説明している様子。先頭を歩いているのが安藤氏(写真:日経アーキテクチュア)
建築展の開幕に先立って行われた内覧会で、安藤氏が「光の教会」のモックアップを説明している様子。先頭を歩いているのが安藤氏(写真:日経アーキテクチュア)
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