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構造躯体が完成した後は、筋かいや面材耐力壁といった耐力に関連する部分を特に注意して確認したい。施工ミスにより、想定した耐力が発揮できないだけでなく、建築基準法違反となる場合もある。(日経ホームビルダー)

 構造躯体施工完了後、外壁防水シート施工直前での現場チェックは、建築基準法の内容にもかかわる部分であるだけに、現場監督としては特に注意して確認しておきたい。ミスを見逃すと、建築基準法違反となりかねないことを覚えておこう。

 我々が監査を担当する現場では、次のようなミスを多く見かける。

 最も多いのが、筋かいに関連するものだ。例えば、写真1の上の写真のような死節(しにぶし)による節抜け。大きさにもよるが、節がある部材は強度低下につながる。節抜けがある筋かいを見つけたら、その建物内の他の材料にも節抜けが生じている可能性があるので注意したい。

〔写真1〕節抜けや金物施工ミスに注意
〔写真1〕節抜けや金物施工ミスに注意
上は死節(しにぶし)がある筋かい。部材の強度が低下する可能性がある。右下は材の割れとビスの不足。筋かいに打ち込んだビスがきっかけとなり、細いひびが生じている。柱側のビスは1本足りない状態だ(写真:ネクストステージ)
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 現場監督が搬入材料をチェックして不備材料は事前に排除したい。プレカット事業者などから木材を調達しているのであれば、事業者に節抜けが生じている木材があったことを報告し、改善してもらうのがよいだろう。

 金物を取り付ける際に起こるミスも少なくない。写真1の右下の写真のように、ビス打ちによる材の割れや留め付けるビスの本数が足りていないといったものだ。筋かいの材に割れが生じやすい樹種を使用している場合は気をつけておこう。

 作業が丁寧な現場では、あらかじめ筋かいにビスの下穴を開けて金物を留め付けるといった作業をしていた〔写真2〕。

〔写真2〕下穴をあけ丁寧にビスを留め付ける
〔写真2〕下穴をあけ丁寧にビスを留め付ける
材の割れや、ビスの打ち込みミスを防ぐために、下穴をあけてビスを打ち込む現場もある。仕上がりが奇麗だ(写真:ネクストステージ)
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(資料:ネクストステージ)
(資料:ネクストステージ)
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