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口コミで人気が拡大

 分野ごとのランキングは、いずれも大きな変動は見られなかった。各分野で、市場をけん引するメーカーが存在し、専門家もそのメーカーに対する信頼が厚いようだ。

 個々のランキングについてはデータ編で、それぞれの表の下に記載したコメントを参考にしていただきたい。ここでは、各市場の中でも頭角を現してきたメーカーにスポットを当てて紹介していこう。

 過去の調査結果からランキングの変動を洗い直したところ、二つの分野で専門家からの支持を集め順位を上げたメーカーが見つかった。

 一つは、「金属屋根材」の分野で今年9位だったタニタハウジングウェアだ。14年は14位、15年は13位だったが、今年一気にジャンプアップしたメーカーだ。

 回答者が採用したいと思った理由を調べたところ、「デザイン」を支持する人が68.8%と高いことが分かった〔図1〕。「デザイン」については前年も支持率が高く、75.0%だった。前年と今年との比較では、「耐久性」と「コスト」に対する評価が上がった。製品に対するコストパフォーマンスが評価された可能性が考えられる。

〔図1〕タニタハウジングウェアの推移
〔図1〕タニタハウジングウェアの推移
(資料:日経ホームビルダー)
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 ランキングが上昇した理由について、タニタハウジングウェアに尋ねたところ、要因の一つとして浮かび上がったのが「ガルバリウム スタンダード半丸」といった金属系雨とい製品だった〔写真1〕。同製品は06年に建築家の伊礼智さんと共同で開発したもので、シンプルなデザインが好評を得ているという。

〔写真1〕シンプルなデザインで工務店にも利用が拡大
(写真:タニタハウジングウェア)
(写真:タニタハウジングウェア)
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建築家の伊礼智さんと共同開発したガルバリウム スタンダード半丸は、シンプルなデザインが特徴。金属屋根や金属系外壁材などと合わせやすい色とし、設計事務所のほか、工務店が建てる住宅での利用も広がっている。上は、スタンダード半丸を採用した住宅の例。道路に面した縁側部に、雨といが配置されている。タニタハウジングウェアは今後、庇部材や雪止めといった外装製品を拡充し、「タニタガルバ」のブランドで展開する方針だ(写真:黒田建築設計事務所)

 同製品は伊礼さんが講演などで紹介したことで多くの設計事務所に広まったほか、同氏が標準化住宅として進めるモデルプランでの採用が契機となり工務店にも浸透。金属系の外壁や屋根の人気なども追い風となり、口コミで広がった。