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増し積み擁壁をつくらない

 当初設置した擁壁の上に別の擁壁を積み重ねる「増し積み擁壁」は、地震の度に多数の被害が発生している危険な擁壁です。熊本地震でも多くの被害が発生しました。壊れた増し積み擁壁を、また増し積み擁壁で修復している例も見かけました。

 増し積み擁壁は、擁壁のすぐそばに家を建てる際にしばしばつくられます。造成地は擁壁付近の地盤に傾斜を付けて引き渡すのが一般的で、擁壁のそばに家の建てるには、土を盛って地盤を平らにし、増し積み擁壁で土留をする必要があるからだと聞きます。この増し積み擁壁工事を住宅会社が頼まれた場合は、別の安全な方法を提案してほしいと思います。造成会社には、増し盛り土や増し積み擁壁が不要な造成工事を要望します。(荒川)

震度7の揺れを抑制?

 先日、ある制振システムメーカーから「公開の振動台実験を実施する」という案内をもらい、参加してきました。

 京都大学防災研究所の実験施設で行われたその実験は、熊本地震の地震波を使い、前震と本震を再現。層間変形量を調べ、制振システムが繰り返しの大地震でどう効果を発揮するのかを検証したものです。

 目の前で揺れる試験体は迫力がありました。でも、想像していたほど大きな揺れとは感じません。「震度7なのに?」―。そんな不思議な感覚でした。制振システムが機能して躯体がゆがまなかったためでしょうか。

 詳細記事は、日経ホームビルダーのウェブサイトでお読みいただけます。実験の様子を撮影した動画もご覧いただけます。ぜひその目で確かめてみてください。(安井)

貸家失速!?その影響は

 貸家市場は失速するか―。2017年の住宅市場を予測する上で、注目されるキーワードです。

 16年の新築市場は好調でした。国土交通省の発表によると、総戸数は約96.7万戸。消費税率引き上げの際に駆け込み需要が発生した13年に迫る戸数です。それをけん引したのが貸家でした。ところが、貸家市場に減速傾向が見え始めています。今号の「使えるニュース」で解説した通りです。

 貸家の失速は、持ち家市場に影響を及ぼすでしょう。貸家を手掛ける住宅会社が持ち家に攻勢を掛けて、受注競争が激化する可能性があります。一方で、貸家に向けられていた職人や資材が持ち家に流れ、工事費が下がるかもしれません。どんな影響が表れるか注目していきます。(桑原)