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仕上がりの不良は、指摘されてから補修すれば大丈夫――。このような意識は危険だ。瑕疵が隠れているリスクを認識したい。欠陥がなくても、建て主の不安を募らせてトラブルが大きくなりやすい。(日経ホームビルダー)

 「階段を上り下りするたびになんだか変な感じがする」。注文住宅で家を購入したA氏は、入居直後から階段の段板に違和感を覚えていた。日数がたっても、感じていたもやもやが晴れないA氏は、建築関連会社に勤める友人のB氏に相談した。

 早速A氏の家を訪ねたB氏。問題の階段を確認したところ、段板が左右に傾斜していることに気づいた。計測器で測ってみると、傾斜角は1000分の10だった〔写真1〕。これは、立っているとめまいを感じる程度の傾きに相当する。

〔写真1〕階段に違和感を覚えた建て主のA氏。調べると、回り階段の段板が1000分の10傾斜していた。立っているとめまいを感じるほどの傾きに相当する(撮影:カノム)
〔写真1〕階段に違和感を覚えた建て主のA氏。調べると、回り階段の段板が1000分の10傾斜していた。立っているとめまいを感じるほどの傾きに相当する(撮影:カノム)
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 段板の傾斜に不安を抱いたA氏。躯体自体の欠陥や壁などで隠れた箇所の施工不良があるのではないかと疑い始めた。階段以外にも、床下や屋根裏、壁内などに問題がないか、「しっかり調べてほしい」と施工した住宅会社に要求した。

 住宅会社はA氏と協議して、第三者の検査会社に検査を依頼することにした。もちろん、費用は住宅会社が負担する条件だ。