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外壁に通気層を設けるように、屋根にも通気層を設けるのが望ましい――。国土技術政策総合研究所の木造住宅の劣化に関するガイドラインで、そんな考え方が示された。ただし、桟木を新たに組む手間がかかりコストは増大する。普及に向けた課題は多い。

 外壁の雨仕舞いで広く普及している通気層工法。同じように、屋根の納まりにも通気層を確保すべきではないか――。

 そんな考え方が、国土交通省国土技術政策総合研究所(国総研)がまとめた「木造住宅の耐久性向上に関わる建物外皮の構造・仕様とその評価に関する研究」(以下、ガイドライン)の成果報告会で発表された。

 ガイドラインは、水分に起因する木造住宅の劣化をテーマに据え、5年がかりの共同研究の成果を2017年8月にまとめたものだ。約1800ページに及ぶ膨大な資料なので、全てを精読するのは難しい。

 そこで、国総研は18年2月、東京都内でガイドラインの研究成果を発表する報告会を開催。その要点を各分野の専門家が解説した。

 このなかで、早稲田大学創造理工学部建築学科の輿石直幸教授が、屋根の納まりに通気層を設ける「通気下地屋根構法」の設計施工要領案を解説した。

 通気下地屋根構法とは、野地板の上に縦桟木や横桟木など置いて屋根との間に隙間を設け、浸入した雨水と湿気を排出する構法だ。